なんだか、ひっさしぶりのブログですねぇ・・・・ええ、忙しいんですよ(汗)
で、最近おいら、48歳にしてジャンプに目覚めまして・・・(大汗)。
こんな感じで、ぶわーん!と(大汗)
で、調子にのっていたらですね、やっちまいました・・・・
オーマイガー!!
岩岳のてっぺんの一番大きなジャンプで、飛びすぎて、着地したところに大きな石があったんですが、まぁ、どうしようもないですねぇ・・・・(白目)
でも、この状態でも、カーボンリムは振れません(汗)。それどころか、空気も漏れないので、走って降りてこれちゃいます(大汗)
で、一応、タイヤをはぐってみると・・・・
ぐは・・・・(滝汗)
表のレイヤーが1枚、浮き上がってしまっています。さらに、リムが横に膨らんじゃっていますね。
ダメージは内側にも・・・・でも、よく見ると、ビード部分のレイヤーが割れているだけで、リムのリング部分には、ちょっとクラックが入っているだけで、大きなダメージはありません。
ここがカーボンリムのすごいところで、これくらいだと、直せちゃうんです!!
所詮、樹脂なので、エポキシ系の接着剤でなんとかなるといえばなるんですが、当店、何回もトライ&エラーをしてきたおかげで、これくらいのクラックであれば、チューブレスリムとして再利用できるくらいまで直せるようになりました。
まずは、膨らんでしまった部分をもとに戻すんですが・・・・
なんだかちょっとわかりにくいですが、さっきよりも、割れてしまったレイヤーが浮き上がってはいますが、リムの形状はだいぶもとにもどっています。
実は、カーボンというのは、変形してしまっても、もとに戻ろうとする力が非常に強い素材なんです。その特性をうまくつかっているのが、カーボンの釣り竿ですね。
今回は、着地の衝撃で、変形率が限界を超えてしまって、レイヤーが割れていますが、中のレイヤーはまだなんとかもとに戻ろうとしているわけで・・・・こういう時はどうするかというと、バーナーで割れている部分をあぶってやるんです(汗)
もちろん、やりすぎると燃えてしまうので、ほどほどにする必要がありますし、ここは企業秘密でもあるので(大汗)、写真はNGなんですが、うまーくあぶってやると、割れている部分の応力がすっと抜けて、リムが元の形状にぽんっと戻るんですね。
で、戻った後は、割れている部分のレイヤーを削り落として、そこにカーボン繊維とカーボン樹脂を流し込んで固めていきます。
ちょっと毛ばだっているのが、補修用のカーボン繊維。ただ、流し込んでいる樹脂は、一般的なウェットカーボンに使うものではなく、カーボンリムを形成する際に使う接着剤のようなもの。粘性が高く、気泡が入りにくい特性があるんです。
で、固まったら、あとはひたすらサンディング。
カーボン樹脂は比較的柔らかいので、サンドペーパーで十分に削れます。
この時、重要なのが、クラック部分は多少盛り上がってもOKなくらいで、あまり削らないこと。でも、ビードが当たる部分は、しkっかりとフラットに仕上げないと、エアもれを起こしてしまいます。
最後に、マットブラックのアクリルスプレーをひと吹き。よく見れば補修部分が微妙にいびつなのでわかりますが、まぁすぐに汚れて目立たなくなります。
しっかりとしたリムテープを巻いたうえで、タイヤを装着。この時、シーラントは少し多めにするのがポイントです。
写真は、はみ出したシーラントを流したので水がついていますが、まぁ、遠目にはもうわかりません。
空気圧も、4キロくらい入れていますが、問題なし。ビードがなじんだら、適正空気圧まで下げます。
ただ、今回のぶち割れは、タイヤインサートを入れていれば、防げた公算が高いですね(汗)。
ちなみに、強度的には、どうしても補修部分は多少は強度低下してしまいます。が、普通に使う分には問題なし。おいらも、直した翌日から、ドッカンドッカン走らせています(汗)。ちなみに、補修費用は、5000~8000円くらいになります。アルミリムが買えるじゃん!と言われそうですが、まぁ、ホイールを組みなおす必要がありませんし、その気になれば、3時間くらいで修理完了となります。
あ、あと、当然ですが、カーボンクロス柄のリムの場合は、補修部分は艶消し黒になっちゃいますよ(笑)。なので、リムは、艶消し黒がお勧めなのです(違)
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