30年ぶりにFOESに乗ってビビった話

専属遊び人、その昔、NORBAでレース活動していた際に、2年間だけFOESに乗っていたんです。LTSというモデルね。

で、今回、30年ぶりにそのFOESが入ってきたので、まずやってみたのがお約束。

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30年前の雰囲気が残っているところが凄いです。
で、今回組んでテストするのは、RIDGEBACK29(以下RB29)という、トレイルオールラウンダーモデル。

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リアショックは、標準がDVO TOPAZなんですが、まぁ、体重のあるおいらが乗ることも考慮して、容量の大きなTOPAZ2へグレードアップ。
フロントフォークは、同じくDVO SAPPHIRE の140㎜ストローク。駆動系はXTで、クランクはFORMOSAアルミクランク。ホイールはI9の1/1ハブに、当店のBrapRideカーボンリム。ブレーキはおいらこだわりのHOPEです。

Mサイズで、リアストローク135㎜、ヘッドアングル65°、シートアングル76.8°、リーチは464㎜、ヘッド長102㎜、BBハイト337㎜、ホイールベース1226㎜と、なんだか見たことのあるジオメトリーだなぁと思ったら、これ、SB140にそっくり。

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YETI SB140のLRスペック(Mサイズ)は、リアストローク140㎜、ヘッドアングル65°、シートアングル77°、リーチは460㎜、ヘッド長95㎜、BBハイト342㎜、ホイールベース1221㎜と、ほとんど誤差くらいRB29に近いんです。

で、何が違うのよと言うと、まぁ、フレーム材質が、アルミVSカーボンであるのは当然なんですが、チェーンステー長が、RB29はSB140よりも少し長い(RB29は445㎜で、SB140のMは438㎜)のと、フロントフォークストロークが、RB29は140㎜、SB140は160㎜(LRスペック)であるくらい。
なので、乗った感じはSB140に近いかなと思って乗ったんですけどね・・・・

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いや、これがビックリするくらい、安定しているのにクイックな乗り味なんですよ!!

SAPPHIREのフォークは、FOXで言えば34クラスなんですが、ちょっと170gくらい重くて、実はFOX36よりきもーち軽いくらい(50gくらい)。なので、FOX36を取り付けているSB140と同じような、どんな速度域でも安定したハンドリングのバイクなのかな?と思いきや、これが、何ていうんですかね、29インチなのに、27.5インチ的な走りなんですよ。
またまたぁ・・・なんて思うかもしれないんですけれど、27.5インチフリークの店主(プライベートバイクで29インチを持っていない)が、何回もRB29のタイヤサイズを確認したくらい(汗)

さらに、リーチが460㎜以上もあるのに、それをまったく感じさせないのもすごいところ。感覚としては、YETIのSB120と140のいい所取りみたいな感じで、低速でも高速でも安定しているのに、ハンドリングがとにかくシャープ。そして、路面の追従性がものすごくいい。リアストロークが135㎜なの??って、何回も確認したくらい、懐が深い感じです。

この追従性、登りでも結構効いてまして・・・・

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これ、ガレガレの登りをシッティングでパワークライムしているところ。おいらは175㎜クランクで、ギシギシと踏んで登るタイプなんですが、それでも、リアショックがちゃんと右の写真では縮んでいるのわかります?
RB29のリアサスは、別に複雑なリンクを使っていなくて、単純なシングルピボットなんです。でも、レバー比が適正で、いいリアショックと組み合わせれば、こんなにしっかり効いてくれるんですね。もちろん、トラクション抜けなんかありませんでした。

今回、小田原フォレストバイクのコースで、店主と一緒にグルグル走り回って至った結論は、こういうバイクが本当のオールラウンダーなのかな?ということ。
YETIのような全方位な速さは感じないんですし、EVILのような単細胞的な速さがあるわけでもないのですが、高速でも低速でもバイクのキャラクターが変わないうえ、バイクに乗らされている感も一切無いので、とにかく乗っていて安心感が高い。
トレイルバイクという位置づけですが、王滝のようなマラソンXCにも向いているだろうし、ちょっとしたエンデューロ的な走りにも対応できます。

ただし!!ハードな路面の登り坂では、やはり、ペダルボビング(ペダリングと一緒にリアサスがヘコヘコ動く)のを感じちゃいました。こればっかりはシングルピボットの宿命というか、単純構造のリアサスペンションではよくある話。でも、軽めのギアでクルクル回している分には気にならないですし、リアサスのロックアウトレバーを操作すれば動かなくなりますから、それでいいのかもしれません。

あと、気になるのが、シートチューブの長さ。
サスペンションリンクのピボットがシートチューブを貫通している兼ね合いで、長いドロッパ―ポストを根元まで入れるのがムズカシイんですね。今回は、One-Upの首下が短い150㎜ドロッパ―を装着して、おいらにはちょうど良かったんですが(身長174㎝弱)。
足の長いライダーであれば、問題になることではないですが、低身長ライダーの場合は、ちょっと股下を考えてパーツチョイスしないといけません。

でも、RB29は小売り価格が税込み49万3900円(TOPAZショック付き)と、SB140に比較したら28万円以上も安い!!そして、今回装着したSaphireフロントサスペンションも、実は税込み14万800円と、FOX34ファクトリーに比べたら3万円以上も安いんですね。
パーツをうまくチョイスすれば、完成車90万円くらいで組めちゃいそう。

こうなると、FOESから出ているマレットエンデューロバイクも気になる~~・・・・ということで、たぶん、近いうちにお披露目になりますよ(本当か!)









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