念じればシフトしてくれるかもしれない、SRAMの最新ドライブトレインを組みました!!
いや、念力じゃ動かないから(汗)
さて、発表以来、その高額な価格も含めて、いろいろとウワサされている、SRAM AXE Transmission、日本での販売はこの夏くらいからという話です。なのに、なんでもう国内のあるんじゃ?というとですね・・・
日本に代理店がない、あるブランドのフレームの輸入を承ったんですが、そのバイクを完成車で取ると、こいつがついてくることが判ったので、完成車でオーダーいれていたんですよ(大汗)。そしたら、予想よりもかなり速く入ってきたという訳。なので、本邦初公開、当店のSB140に組みつけてみました。
なんだか、ぱっと見は、独特な雰囲気ですねぇ・・・
未来的と言えば未来的、でも、ちょっとオモチャ感も否めず・・・
Transmissionのウリは、このリアディレイラー。UDHハンガーを取り外して、ダイレクトに取り付けるというもの。
スプロケットとディレイラーの位置関係は変わり様がないため、ローハイのアジャスティングスクリューがなくなりました。ついでに、Bテンションボルトもなくなったんですが、実際には、固定ボルトを緩めて、ディレイラーの前後位置を調整する必要があるので、Bテンションくらいはあったほうが良かったのに・・・とは思いますが(苦笑)
でも、一度位置を決めて、しっかり締めこんでしまえば、まず緩むところではないので、これでいいのかも。
XTRのディレイラーと比較すると、こんなに大きさが違います。重さも200gも重い。
巨大なプーリーは、マジックプーリーというヤツで、なにか挟まっても外側のギアだけ回ってくれる・・・というヤツ。でも、普段はしっかりと固定されていて回りません。きっと、なにか挟まると、接着がはがれて、外側が回り出すということなんでしょうねぇ
シフトレバーは、ついに、単純なボタンになりましたが、まぁこれで十分なのかも。
チェーンホイールは、これまた独特で、ビルドインバッシュガード付き。でも、これはXXとXOのみで、クロカン決戦用モデルのXX SLには装着されません。
でも、いろんなものを乗り越えるおいらは、念のため、ダブルでもう1つバッシュガードを装着・・・(汗)
でも、いろんなものを乗り越えるおいらは、念のため、ダブルでもう1つバッシュガードを装着・・・(汗)
これならぶつけても大丈夫だろっ!!!
でも、このバッシュガードよりもなかなか考えられているのがチェーンで、片側が真っ平になるデザイン。その結果、チェーンリングが障害物に引っかかりにくい。
これだけ外周部がつるんとなっていれば、障害物にひっかかりにくいですよね。
ちなみに、取り付け時に、チェーンの長さは、SRAMのホームページ上から簡単に計算できちゃう。
UDHを装着しているバイクの種類が限られていることもあって、バイクブランド、モデル名、サイズ、チェーンリングの大きさなどを入れていくと、はい、何リンク!と出るんです。ちなみに、今回の場合は、116リンク。で・・・・
こうやって、取説にジグがついてくるので、すぐに何リンクなのかわかるようにできています。これは優れもの!!
で、山へ行ってインプレ・・・と思ったんですが、黄砂のおかげでくしゃみが止まらずで、ショップの近所を走り回って作動確認。
ちなみに、おいらは、駆動系に関してはSHIMANO派。電動ユニットのDi2も使っていました。
AXSのシフトは、Di2とまったく変わらずスムース。負荷がかかっていようといとも簡単にスムースにシフトしてくれます。
そして驚きなのが、このチェーンテンショナーがまったく暴れない。かなり強めのスプリングレートで、チェーンを引っ張っているんですが、漕ぎは軽いし、シフトも確実。漕ぎの軽さは、このバカでかいプーリーが一役買っているのかもしれません。
また、このシンプルなボタンコントローラーが使いやすく、シフトミスも起こりにくいんですよ。小さいので、取り付け位置も結構融通が利きます。ワイヤーが1本ないだけで、かなりシンプルになります。
本格的に山でテストしたわけじゃありませんが、確かにディレイラーは頑丈そうだし(蹴っ飛ばしたくらいじゃびくともしない)、作動も確実。これに加えて、障害物に引っかかりにくいチェーンやら、プーリーに異物が噛みこんでも回る機能やらついていることから、確かに、XCレースやエンデューロレースでは、想像以上に恩恵がありそう・・・というか、はっきり言っちゃう。
真剣にレースやるなら、これを使えや!!!
でも、レースではなく、ふつうにMTBを楽しみたい・・・というのであれば、この金額(XXで35万円くらい)を出すいみは全くない(笑)。そんなお金があるなら、ショックとかドロッパ―とか、もっとグレードのいいものに使った方がいいと思います。
正直に思ったことを言えば、性能的にはシマノDi2と同等、ワイヤー引きのシマノは、もうこいつには敵わない!おまけに、強度などの総合力は、シマノを完全に超えたと思いました。
ただ、ただ・・・・1つ文句を言いたいのは・・・・もう少しデザイン、どうにかならんのかね???(滝汗)
この記事へのコメント