最近のMTB、本当に高いですよねぇ・・・・(涙)
ミドルグレードでも、普通に50万円オーバー。ハイエンドだと軽く100万円オーバー。フレームだけでも40万とか50万とか、フォークだけで20万とか・・・・
でも、だからといって、安いグレードのバイクを買うと、駆動系は謎の中華系メーカーの10速だったり、ブレーキはちょっと心もとなかったり、ホイールはやたらとヘビーだったり、ドロッパ―は・・・・そもそもついてないこともあったりで(汗)
でも、しっかりしたブランドのエントリーグレードバイクは、フレームもしっかりしているので、後からパーツをアップグレードする楽しみもあります。さらに、時々こういう完成車のフレームが凄くよかったりして、実は、安いグレードの完成車を買って、パーツをそっくり入れ替えた方が安いんじゃないかという疑念も沸いてきます。
ならば、それを実証してみよー!!というわけで、クランケに持ち込んだのはこちら!
2023 GT Sensor Sport 29万5000円!+消費税なり~
29インチホイールのなんでもできる、フルサストレイルバイクです。リアストローク130㎜で、ヘッドアングルは65.5°、シートアングルは77.5°。Mサイズでシートチューブ長が420㎜で、リーチは450㎜と、今時のオールマウンテン的なフルサスモデルのお手本のようなジオメトリー。特徴的ななのがシートチューブの径上で、BBよりも前に思い切りオフセットさせています。
パーツは、マイクロシフトとかテクトロとか、まぁ安いグレードには多用されるパーツばかり。フォークもコイルスプリング仕様で重いし、リアショックも容量が少ないベーシックなもの。ためしに重量を測ってみると・・・
まあ、約17キロですわ(汗)トレイルバイクとしてはかなり重め。
でも、フレームはよく見ると、UDHハンガーを採用しているし、リアショックも、ストロークを変えることで、ストロークを140㎜まで伸ばせるんですね。それなら、140㎜ストロークのフロントフォークを150㎜に伸ばすと、ジオメトリーがあるバイクに似てくるんです。それは・・・
YETIのSB140なんですよ。リアストローク140㎜、フロントストローク150~160㎜で、ジオメトリーは、Sensor と本当によくにているんです。
そりゃま、リアサスペンションの機構が違うので、厳密な乗り味とか登り性能とかは変わってきますが、そこは部品を変えることで、このバイクに近づくことができるんではないか??という無謀なチャレンジ発動となりました(笑)
ちなみに、SB140は、フレーム価格は77万5000円!!写真の状態(SRAM XX1 Transmissionフルセット、HOPE ブレーキ、当店カーボンリム、Industry Nine ハブ、FOX 36ファクトリーフロントサスペンションなどなど)で、約230万円(白目)
そんなYETIの重量は・・・・
FOX36フォークが付いていて、ボトルケージからペダルから携帯工具まで、ごちゃごちゃくっついている状態でこの重量ですから、やはり高級車ですね。
で、EVO化するGT Sensorですが、やはりアルミフレームのミドルグレード的な位置づけということで、使用するパーツもそこまで高級なものを使うことはやめました。
サスペンションは、前後共にDVO。駆動系は、SRAM GX Eagle。クランクはFORMOSA。ブレーキは、MAGURA Trail Sports、ホイールは、CrankBrothers エンデューロ。ハンドルとステムはBurgtechで、ドロッパ―はOne-UPという感じ。
フロントサスペンションは、Diamond D1の150㎜ストローク。剛性が高井高性能フォークです。そんなに軽量なフォークではないのですが、元のコイルスプリングフォークよりはかなり軽量。
リアショックは、DVO Tpaz2。ストロークを55㎜に伸ばすことで、リアストロークが140㎜に伸びています。
駆動系はSRAM GX Eagle。ローギア52Tの12速です。このSensorは、UDHなので、いわゆるTransmission無線駆動も搭載できるんですが、まぁ、フレームに見合ったコンポということでこれをチョイス。
ブレーキは、当店が何気にお気に入りの、MAGURA Trail Sorts。
これ、フロント4ポッドでリア2ポッドなんですが、価格が結構リーズナブル(3万4100円)。ローターもMAGURAで、フロント203㎜、リア180㎜と、パークで下りをぶっ飛ばすことも想定した仕様です。
ちなみに、ここまで部品を交換すると、フロントフォークやリアショックを全部含めて、約49万円(大笑)。元のバイクの金額を加えると、ざっくり80万円なんですが・・・・でも、YETIのSB140のフレーム価格が77万5000円なんですよ。
変なハナシ、SB140のフレームを買う予算で、同じような用途のフルサスが、こんな豪華パーツで組めちゃうということなんですね。
そして気になる重量ですが・・・・
ペダルレスとはいえど、アルミフレームで、ミドルグレードパーツで、しっかりとしたサスペンションを使用しているのに、この重量ってすごくないですか??ちょっと軽量パーツを使っていけば、14キロ台は簡単にリーチできちゃいそう。
た、だ、ね・・・・・
80万円かける予算があるなら、最初にこれを買えば、もっとお得なんではないかと突っ込まれそうなんですが・・・・(滝汗)
Sensor ST カーボンエリート。49万5000円+消費税なり~~!
それでも、Sensorエリートに50マン突っ込むほうが得だと思うんですよ(笑)
こいつは最初から12速ですが、グレードはSRAM NX。ストロークはリア120㎜のフロント140㎜と短いし、フォークもちょっと細いマルゾッキZ2。ここらへんを改良しようとすると、もっとお金がかかっちゃう。
そりゃ、アルミのSensorにどんなにお金をかけても、カーボンフレームにはなりませんが(爆)
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