Lost Riders カーボンリムと、ライバルブランドの仁義なき戦いのような話(え)

当店ブランド以外のカーボンリムも扱っているんですよ

まず最初に、この先、複数のブランドに対して、おいらが失礼なこと書いておりますが、それらのブランドの代理店様からは、冷ややかな眼差しでご了解をいただいております(滝汗)

で、気を取り直していきますかね。当店の主力オリジナル商品といえば、崖落ちリムなんて影口たたかれている(汗)、Lost Riders カーボンリム。

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スポークが1本や2本ぶち折れてもたいして振れず、万一クラックを入れたとしても、そのまましばらく走れる強度を持つリムとして登場。今は、内寸30㎜幅のレギュラーLost Riders に加えて、内寸35㎜幅のDD(Double Death)、さらに強度を高めたSD(Sudden Death)の3種類がラインアップ。

で、このリムの最大の特徴は、リムハイト。リムの高さが28㎜もあります。ロードだったら、ちょっとしたエアロリムですね(大汗)
なので、29インチなのに、なんだかタイヤが太くて直径が小さく見えるとも言われます。

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おいら(遊び人)はもうこのリムばっかりで見慣れているんですけれど、スポークが短いので、ホイールが小さく見えるらしいです。
ちなみにスポークの長さは、27.5インチのアルミリムと同じくらいなんですよ(笑)

リムハイトを高くする理由は、ざっと以下の通り

リムの素材量が増える  =  強度が高くなり、剛性が高くなる
スポークが短くなる   =  ホイールがねじれにくくなり、ホイール剛性があがる
ホイール剛性が上がる  =  タイヤの変形量が減るため、、ハンドリングがよくなる

でも、これって逆説的に考えると

リムの素材量が増える = 強度、剛性が高くなる = でも重くなる

だから??(爆)強度が1番、剛性が2番、重さはその次ですから、問題なし。

スポークが短くなる = ハブフランジ部分で、スポークが引っ張られる角度がきつくなる = スポークの強度が落ちる

これは確かにあるんです。でも、PILLARの3DFORCEなどのスポークを使うことで、この部分は問題なくクリアできますね(本当)

ホイール剛性が高くなる = タイヤの変形量が減ってハンドリングがよくなる = タイヤがよく減るようになる

いや、タイヤはそもそも減るんだから、それを気にしてもしかたがないでしょ??(汗)

ホイール剛性が高くなる = 乗り心地が悪くなる

・・・・・いや、そーなんだけどさぁ(大汗)うちのキャラクターに乗り心地を求めるわけ??(しどろもどろ・滝汗)


ところが、世の中のカーボンリムブランドは、どうやら最近、乗り心地の追求へ走っているようで・・・・

最近、じわじわとシェアを伸ばしてきている、NEXTIEのカーボンリムは、リムハイトがなんと20㎜!

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おいらも試しに使ってみたんですけれどね、最新のNXT29VM38リムは、リムの内寸は30㎜なんですが、フックレスビード部分が4㎜厚と分厚くして強度を確保し、リムハイトを20㎜にして、乗り心地も確保したというリム。
4㎜厚のフックレスビードは、当店の、Lost Riders SDリムと同じなので、サイドからの耐インパクト性能はほぼ同じだと思われます。が、SDよりもリムハイトが8㎜も低いことが重量的にも功を奏して、NEXTIEのリムのほうが、SDよりも60gちかくも軽いんです。
さらに、形状的に素材を少なくすれば軽量になるので、内寸が29㎜幅なのに、重さが300g以下なんていうモデルまで存在します(大汗)それでいて、何気にお得な価格なのが、忌々しい(爆)

さらに、当店が勝手に競合ブランドと思っているFORMOSA(ちなみに、相手はまったくこっちのことなぞ眼中にありませんがな・自爆)も、リムハイトがちょっと低めのデザイン。

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こともあろうに、当店の店主は、Lost Riders よりも、FORMOSA派らしく(爆)、Lost Riders では過激すぎるというお客様に、FORMOSAを勧めている始末(白目)

さらに、このブランド、今回の合同パーツショーで、こんな展示を出しまして・・・

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強度から乗り心地へ、ですと!?

なんと、リムハイトは18㎜と攻めまくり、さらには28穴で組むことで、しなやかな乗り心地を実現したんだとか・・・
面白いのは、重量的には、Lost Riders SDと同じなんです。リムハイトが10㎜も低いのに!!つまり、このリムは、リム単体の強度をがっちりと確保しているので、少ないスポークと長いスポークにより、ホイールがたわんでも、それを乗り心地に変換しているということですね。まー、絶対強度がおそらくSDと同じというところが、まったく腹立たしい(Yurisさん、ごめんなさい)

で、29インチで、Lost Riders シリーズ、NEXTIE、FORMOSAを整理すると下記のようになります。

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この表の見方をざっと説明すると

リムハイト
短いとスポークが長くなり、ホイールがしなやかになり、乗り心地が向上する。逆に長いと、スポークが短くなり、ホイール剛性が高くなり、ハンドリングがシャープになる。

リム重量
重くなると、変形に対しての耐性が高く、触れにくくなる。軽くなると、振動吸収性が高くなる。

ビード厚
厚いと、横方面からの衝撃に対して耐性が高くなる。

こうやって見ると、各ブランドが、どういうキャラクターをリムに持たせようとしているかがわかって面白いですね。

あ、当店は言うまでもなく、乗り心地は最初から無視、ホイール剛性命、ステアリングフィール大第1、スポークが数本吹っ飛んでも気づかないリム強度を貫いていきますよ(汗)






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